【新着図書のご紹介】 『パトロンたちのルネサンス』

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モナ・リザ」といえばダ・ヴィンチ、「ダヴィデ像」といえばミケランジェロ
いったように、私たちは「作品=制作者」と結びつけて考えがちですよね。しかし、
ルネサンス時代当時は、作品はむしろパトロンと結び付いていた。すなわち、パト
ロンたちが「こんな作品(あるいは建築物)を作るのだ!」という号令をかけなけ
れば、そもそも、それらの芸術はこの世に存在しなかったわけです。

本来、宗教芸術は宗教的発露によって発注されるべきものですが、パトロンたちは
おのれの権勢の誇示、あるいは贖罪(商売でお金を稼ぐことは罪という意識による)
のため制作を発注。しかも、それら宗教画の中にこっそり(あるいは露骨に!)自分
自身の肖像を入れさせていたのです。
一見、清らかに見えるルネサンス芸術も、そのような人間臭い状況から生まれてき
たのですね。

このたび、本著の著者である松本典昭教授をお招きして文化セミナーを行います。
さらに詳しいルネサンス芸術の舞台裏について、興味深いお話を伺えますので、
ぜひこの機会をお見逃しなく。

・日時:平成19年7月7日(土) 16:00~18:00

・会場:日本イタリア京都会館 本校(東一条)

・お問合せ・お申込み:日本イタリア京都会館 事務室まで
                  TEL: 075-761-4356