【浮浪雲イタリア日記】 ミラノその4

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「イタリアの英会話の広告」
日本と同様、先進国の中では英語力の遅れているイタリアでは、テレビCMや街角の看板で
よく英会話学校の広告を見かけました。

"L'inglese maccheronico ti schiaccia?"「間違いだらけの英語が君を台無しにする?」

"maccheronico(間違いだらけの) "と「マカロニ"maccheroni"」がかかっていて、
そのマカロニが英語のニガテなビジネスマンを文字通り"schiacciare(押しつぶす)"
しているわけですね。
"ti schiaccia(台無しにする)"は"schiacciare(押しつぶす)"の再帰動詞。

このキャッチコピーにはさらに裏の意味がかかっていて、かつて16世紀から17世紀にかけて
イタリア語にラテン語のような語尾をつけて、風刺に使うのが流行したことがあり、これを
マカロニ・ラテン語( macaroni Latin もしくは macaronic Latin )と呼んでいました。
どう聞いてもイタリア語にしか聞こえない英語を駆使(?)するイタリア人自身をチクッと
刺しているのかどうか?

いずれにしても、巨大マカロニに潰されたくなかったら、英語を勉強しよう!ということで
しょう。イタリアにも「課長になるにはTOEIC500点以上!」とか言っている企業があるんです
かね~。