「ゴルドーニ喜劇集」 【新着図書のご紹介】

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齊藤先生による本邦初訳の作品を多数おさめた「ゴルドーニ喜劇集」が
名古屋大学出版から発売されました。ヴェネツィアを、そしてそこに暮
らす人々を活き活きと描いたゴルドーニの喜劇に、わかりやすい訳文が
ピッタリはまっています。様々な書評でも高い評価を獲得。

週刊文春 [07/10月4日号]私の読書日記 から
「訳文は見事。十八世紀ヴェネチァの階級や仮面の役割に関する訳者解
 説も興味深い。」(鹿島茂氏)
讀賣新聞 [07/10/7(日) 朝刊] 読書欄から
「本書の特徴は、トスカーナ語で書かれた邦訳のある作品との重複を避
 け、本邦初訳となるヴェネツィア方言で書かれた代表作四篇を収めた
 ところにある。…ゴルドーニ研究の楽しさの一端に触れた気がする。」
 (河合祥一郎氏)


最後に、お気に入りの一節を。

「さよなら、いとしいヴェネツィア
 (中略)
 お前を美しいとか、美しくないとか、
 ワタツィ(私)は言わない。
 もしお前が美しくなかったら、
 ワタツィ(私)、悲しいから。
 だって、美しいから美しいんじゃなくて、
 好きだから美いんだもの。」
         (『小さな広場』より)

名古屋大学出版ホームページ
http://www.unp.or.jp/ISBN/ISBN978-4-8158-0566-1.html