村上春樹のイタリア滞在記 『遠い太鼓』

イメージ 1

村上春樹氏の著書としては話題になることが少ないこの『遠い太鼓』ですが、
村上春樹氏らしい、淡々としていながら鋭い視点でイタリアでのなにげない
日常を描いたエッセイです。

氏は37歳から40歳まで、-1986年から1989年まで-、をイタリア
ギリシャで生活し、その間に『ノルウェイの森』と『ダンス・ダンス・ダンス』
を執筆。『ノルウェイの森』で初めて村上春樹に触れた自分としては、特に理由
はありませんが、なんとなく感慨深いものがあります。

ローマ市街でジョギングすることの困難さ、手間ばっかりかかるランチア、高速
道路の料金所によるなんともありがたいスト、などなど。「とほほ」な事態も
氏の筆にかかるとまさに"小説の一場面"といった感じで楽しげです(実際はタイヘン
でしょうが)

大阪校においてありますので、ぜひご一読ください。




                    日本イタリア京都会館
              http://www.italia.on.arena.ne.jp/