【イタリア自転車旅日記】 アレーナでアイーダ

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せっかく夏のヴェローナに来たからには、ということで一日自転車は
お休みして、古代ローマの遺跡であるアレーナでオペラを見ることに。

アレーナは、ローマのコロッセオと同じく元々は円形闘技場として、
紀元一世紀に建てられました(画像1番上)。

当時はライオンや虎などの野獣と剣闘士との闘いや、囚人やキリスト
教徒(当時はまだ禁教だった)などの公開処刑の場といった、血なま
ぐさい見せ物に使われていましたが、今では毎年6~8月の約3ヶ月間、
夏の野外オペラ劇場として使われています。


開演は夜の9時。8時過ぎに会場であるアレーナに入りますが、まだまだ
夏の日の残りが周囲を取り巻き、あらためて日の長さを感じさせます
(画像2番目)。

開演が近づき、周囲に暗闇が広がると、会場内の人工照明も落とされ、
事前に観客に配られたろうそくに灯がともると、いやがうえにも気分が
高まります(画像3番目)。

この日の演目は「アイーダ」。舞台に並べられたスフインクスやオベリスク
と、会場である古代ローマ遺跡がマッチして、まるで紀元前の世界にいる
ような錯覚が。

生のオペラを見るのは今回が初めてだったのですが、事前には「退屈のあまり
居眠りしてしまうのではないか(!)」と妙な心配していたのですが、そんな
心配も一切関係なし。歌も演奏も本当に素晴らしく、また曲目も私のような
素人にも聞きやすいものが多いので、非常に楽しめました。

恥ずかしながら、間に演奏される「凱旋行進曲」がサッカーの入場行進の
テーマの元ネタというのもはじめて知りました・・・


終演は深夜1時ちかく。スタンディング・オベーションで歌手や指揮者を
送ります(画像4、5番目)。

そして外に出て驚いたのが、オペラを観終わった客が余韻を楽しむため、
こんな時間だというのにバールはひきもきらさぬ状態(画像6、7番目)。
こうしてヴェローナの夜はふけていくのでした。


アレーナの公式サイト(英語・イタリア語) チケットの予約も可能です。
http://www.arena.it/




                        日本イタリア京都会館
                       http://italiakaikan.jp/