『大人の味がわかる夜』第2回目

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『大人の味がわかる夜』第2回目は、「イタリア北東部の食とワイン」ということでヴェネト州について宮嶋先生にご講話をいただきました。
ヴェネトというとイタリアが世界に誇る観光都ヴェネチアがあまりにも有名ですが、食に関して言うと、ヴェネト州の中でヴェネチアは例外中の例外。ヴェネチアの豪華絢爛な料理とは対照的に、ヴェローナを中心としたその他の町では非常に素朴な料理が多いそうです。
一例を挙げますと、イタリア北部で良くみかけるリゾット、ヴェネチアではクモガニやイカ墨などのシーフードを惜しみなく使って味付けされますが、ヴェネチア以外ではグリンピースを混ぜた質素なリゾットにポレンタを添えるだけという庶民的な料理に根強い人気があるそうです。
そして、ヴェネトのワインというとソアーヴェやヴァルポリチェッラ。少し前までは安かろう、悪かろうの代名詞のように言われてきましたが、もともとは上質のワインなので最近は急速にその品質が見直されつつあるそうです。また、レチオートというワインは、葡萄を陰干しすることで甘みを増加させ、デリケートな風味を味わうことができます。さらに、このレチオートの失敗(醗酵させすぎ)から生まれたというアマローネはアメリカやカナダで大きな需要があるそうです。ワイン生産者たちは、毎年北米でのアマローネの需要動向を予測しながら、レチオートとアマローネの製造比率を調整するそうです。
最後に、宮嶋先生が持つヴェネト人のイメージ、保守的だが働きものが多くて、夜はまっすぐ家に帰らずハシゴ酒。まるでどこかの国のサラリーマンみたいですね。

写真上は、ヴェネチア名物クモガニのレモン添え
写真下は、グリンピースのリゾット ヴェネト風
(※こちらは試食としてのご提供はしておりません)

《試飲・試食》提供:ワイングロッサリー
アンセルミ レアルダ IGT(ワイン)
パルマ産生ハム




                        日本イタリア京都会館
                       http://italiakaikan.jp/