『大人の味がわかる夜』第5回目

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1月から5回連載で行ってまいりました『大人の味がわかる夜』、早いもので今回がセミナー最終回となりました。
今回はイタリア通でもなじみの薄いサルデーニャの食文化について少しご紹介いたしましょう。
サルデーニャ島は、文明の十字路として栄えたシチリア島とは対照的に、孤高の島として独自の食文化を形成してきました。料理名も"carasau"(カラサーウ)や”malloreddus”(マッロレードゥス)など、標準イタリア語とは大きくかけ離れたものも多数見受けられます。
伝統料理の”maialino da latte allo spiedo”は、いわゆる(ミルクしか飲んでいない)子豚の丸焼き(写真上)で、この料理のように繊細というよりはやや豪快な料理がサルデーニャの主流です。極めつけは、"casu marzu"(カスマルツ)といわれる蛆虫のチーズで、現地の人はこれをパンに塗って食べるそうなのですが、現在では衛生上の問題からEUでは発売禁止になっているようです。恐るべしサルデーニャ
そして、サルデーニャのワイン"vermentino"は、魚介類、特に甲殻類との相性が良い白ワイン(写真下)。ラベルにもサルデーニャ名物イセエビが描かれてます。
この独自の文化が魅力のサルデーニャ、足を一歩踏み入れるとあなたもその虜になるかもしれません。

写真は、
マイアリ-ノ ダ ラッテ アッロ スピエード(子豚の丸焼き)
ヴェルメンティーノ(ワイン)
(※こちらは試食としてのご提供はしておりません)

《試飲・試食》提供:ワイングロッサリー
アローラ(ワイン)
ドライトマトのオリーブオイル漬