講師には、イタリア会館ではもうお馴染みになりました大阪大学講師で元パナソニックイタリア社長の立元義弘先生をお招きし、イタリア語に関するたいへん興味深いお話をジョークを交えてたくさん聞かせていただきました。
セミナーの中で先生ご自身の面白いエピソードがありましたので一つご紹介いたします。
イタリアのあるレストランで、立元先生がコーラを注文したところ、なぜか食前酒が運ばれてきた。当時"l"と"r"の発音が上手くできなかったため、運ばれてきたのが"cola"(コカコーラ)ではなく、"cora"(食前酒の銘柄)になってしまったそうです。
先生曰く、"l"と"r"はキチンと話せるようになった方が良いけれど、イタリアはゼスチャーで話すくらいの国、そんな細かいことを気にするより、当たって砕けろの精神で、どんどん失敗を恐れずに話した方がイタリア語上達には近道だそうです。先のエピソードのように、コーラを注文して食前酒が出てきたら、"ケ・コーザ?"(「これは何ですか?」の意味)を、フィレンツェ方言で"へ・ホーザ?"と言ってカメリエレ(ウエイター)を笑わせるくらいの度胸が日本人にはほしいそうです。(フィレンツェ方言ではしばしばカ行がハ行で発音されるため)
満席のため、お越しいただけなかった皆様、このたびは本当に申し訳ありませんでした。
これからも楽しいイベントを企画していきますので、次は是非ご参加ください。

【トマトと蓬風味のパン】