その時、作ってもらったのは現代風のカーボン製自転車でしたが、
やはり名工の手からなる伝統的なスタイルの自転車を手にしたい、
ということで、ラグ(※フレームとフレームの継手)付のクロモリ・
フレームを注文しました。
現地から親方の製作風景が届きましたので、ご紹介させて頂きます。
このように「ロウ」と呼ばれる接着材料をバーナーで高温にして、パイプとパイプをつなぎ合わせていきます。
パーツも、トラディショナルなスタイルに合わせたいと思い、親方秘蔵のカンパニョーロ・
スーパーレコード(80年代製)を組み込んでいただくことにしました。
このように一台一台丁寧に製作する工房も、今ではたいへん稀少になってきています。
このフレームも、昨秋に注文して、おそらく手元に届くのはこの秋口頃になるでしょうから、
約1年待つ計算になりますが、充分それだけの価値のあるものだと思います。
今月号のコレンテでご紹介させて頂いたBI・CI・CLASSICAのヴェラーティさんもそうですが、
自転車に限らず、こういった価値あるものを残したいという想いを持った方々を、ご紹介などを
通じて少しでも支援させていただけたら、と思います。
日本イタリア京都会館