『過去の力』"La forza del passato"は本国イタリアで2000年に
出版され、カンピエッロ賞、ヴィアレッジオレパーチ賞を受賞する
など、高い評価が得られています。
2007年時点で15万部を突破しており、映画化もされ、2004年に日本
で開催されたイタリア映画祭でも、上映されました。
著者のサンドロ・ヴェロネージ(Sandro VERONESI)は建築家の出身
で、日本でも公開された「イタリア式、恋愛マニュアル」の監督・
原案・脚本のジョヴァンニ・ヴェロネージの兄。
「ある日、物静かな児童文学作家のともに、
風変わりなタクシー運転手がやってくる。
そのタクシー運転手が語る主人公を取り巻く人々の姿、
それは彼が見たままのものではなかった。
真実が明らかになるにつれ、今まで築いてきた盾は崩れ、
自己を喪失しかねない危機が訪れる。
人生を一変させる「過去の力」とは・・・ ?」
(出版元紹介文より)
人間の意識下をグリグリと掘り進んでいく展開は、単なるサスペンスの
範疇にとどまらないものがあります。これは、こなれた訳文によるところ
も大いにあると思われます。
このたび、この大作の翻訳を手がけられた大谷敏子さんをお招きして
講演会を行います。ぜひお見逃しなく。
http://www.italia.on.arena.ne.jp/culture/seminar/index.html
シーライトパブリッシング(『過去の力』出版元)サイト
http://www.c-light.co.jp/
画像上:表紙イメージ
画像下:映画『過去の力』の一場面
日本イタリア京都会館
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