「バール、コーヒー、イタリア人」 【新着図書のご紹介】

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少し前に出版された本ですが、最近読み終えて大変面白かったので
ご紹介します。

イタリアに行かれたことのある人で、バールに入ったことがない、
という人はまずいないでしょう。そのくらいイタリアでは一般的な
バールは、なぜイタリアでそれだけ根強く親しまれているのか? 
そして、いまや世界中に(もちろん日本でも)普及した「スターバック
ス」が、なぜイタリアには一軒もないのか?これが本書の主題です。

ちなみに、本書のサブタイトルは「グローバル化もなんのその」。
「反グローバル」というと、社会運動じみて大仰ですが、イタリア人の
暮らしや、そのベースとなっている価値観そのものが「グローバル化
と相容れないものであり、その象徴がバールなんですね。
グローバル化が内包する「画一性」「経済効率至上主義」は金銭的には
豊かにするが、人生は豊かにならない。そんなメッセージが伝わってきます。