【イタリア自転車旅日記】 自転車をフルオーダー

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今回の旅では、走るだけではなく、現地で自転車のオーダーを
することも目的でした。

渡航前にネットでVerona近辺の自転車工房を調べたところ、
Veronaの西 約15kmのCastelnuovo del Gardaという町に
"Zullo"というお店を発見。滞在中に訪問してきました。


お店はCastelnuovo駅のすぐそば(画像1番上)。
ガルダ湖からの帰りに立ち寄り、入り口から中を覗くと、中は真っ暗。
「さてはもうヴァカンスかな」と思いましたが、暗い中からうごめく
影がドアを開けてくれました。
それが、この工房のマエストロ・Tiziano ZULLO氏でした(画像2番目)。

工房の中は整然として、機能的なイメージ。オリジナルの自転車が
ずらっと並べられています(画像3番目)。

壁には地元Verona出身で2004年Giro d'Italia優勝のDamiano CUNEGO
から贈られたMaglia Rosa(Giro d'Italiaの勝者に与えられるジャージ)
が飾られていました(画像4番目)。

真夏の昼過ぎのことで、「外は暑いだろう」と言って、マエストロは
冷蔵庫からミネラル・ウォーターの大きなボトルを差し出してくれました。

水をいただいて一息ついたら、さっそく採寸。
まずは身長から、股下・ひざ下・腕などを専用器具で測ってもらいます。
一瞬のすきに太ももの皮(=皮下脂肪)をつままれ、"meno male(まあ
まあだな)"とのお言葉。

一通り採寸後はエスプレッソをいただきながら、デザインや納期に
ついてすり合わせ。あとは日本の自転車事情についていろいろ話しました。
「日本では自転車がブームなのか?」とか「日本で売れているのは
有名ブランドばかりだろう」とか「日本人はなぜ手足が短いんだ?」とか・・・


Zullo氏は、今でこそ小さな工房のマエストロとして、細々と自分の納得の
いく自転車づくりをしていますが、かつては自分の名を冠した自転車を
ツール・ド・フランスやジロに出場するようなビッグ・チームにおさめて
いました。

しかし、自転車生産が中国・台湾にシフトしていったり、ビッグ・チームに
おさめるには莫大な宣伝費を払わなければいけないような状況になり、
思い切って規模を縮小、こだわりのあるオーダーフレームに特化しています。

この工房には日本人の方も働いておられ(今回の訪問時は日本に帰国され
不在でした)、日本からオンラインによるオーダーも可能です。
値段を記すのはここでは控えますが、日本で同等のイタリア車を購入することを
考えたら格段の安さです。ましてや、カーボンフレームのフルオーダーなど
日本では(一般ユーザー対象には)ほとんど扱っていないので、なおの
こと貴重と言えるのではないでしょうか。

さて、あとは首を長~くして、待つのみです!


zullo-bikeのサイト
http://www.zullo-bike.com/





                        日本イタリア京都会館
                       http://italiakaikan.jp/