ひと手間かけた手作りパスタ

シエナの語学学校SOCIETA` DANTE ALIGHIERIによるトスカーナ料理のコーナー、
パスクア(復活祭)を間近にひかえたイタリアから、春を感じさせるメニューのご紹介です。


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みなさん、こんにちは。イタリアのシエナより、おいしいニュースをお届けします!

パスクワのバカンスが近づいてきました。町にはタマゴ型、ウサギ型、ひよこ型などのチョコレートが溢れています。たまごチョコの中にはお楽しみのおまけが入っているので、小さい一口サイズから子供が入れそうなジャンボサイズまで、大きさもさまざま。男の子用、女の子用、大人用と、プレゼントの対象者が表示されたものまであります。
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ジュエリーショップでダイヤの指輪を買って、それをpasticceriaに持ち込んでチョコレートの中に入れてもらい、恋人にプロポーズ、というロマンチックな男性もいるようですよ!

さて、今回はパスクワの食卓にもぴったりな、ラビオリのレシピをご紹介します。



Ravioli burro e salvia

・材料(4人分)
【ラビオリのパスタ生地】
  • 小麦粉:400g
  • タマゴ:4
  • オリーブ・オイル:大さじ1/2
  • 塩:一つまみ
【ラビオリに詰める具】
  • ほうれん草:400g
  • バター:大さじ1/2
  • リコッタ・チーズ:225g
  • タマゴ:1こ
  • パルメザン・チーズ(すりおろしたもの):25g
  • 塩、こしょう、ナツメグ:適量
 
作り方

1.パスタ生地を作ります。めん台の上に小麦粉を山状に盛り、その頂上をカルデラ状にくぼませます。そこにタマゴを割り入れます。オリーブオイルと塩を加え、フォークでタマゴを混ぜ、少しずつ小麦粉を入れながら混ぜていきます。ある程度混ざってきたら、なめらかでまとまったパスタ生地になるよう手でよく混ぜます。できあがった生地を平らにまとめ、ラップをして30分間ほど常温で休ませます。(休ませたあと、4等分にします)。

2.沸騰したお湯に塩を少々いれ、ほうれん草を5分ほどゆでます。水をよくきり、熱が冷めたら絞るようにしてほうれん草の余分な水分を取ります。

3.バターをフライパンで溶かし、ほうれん草の水気がとぶまで炒めます。ほうれん草が冷めたら、細かく刻みます。

4.リコッタ・チーズを大きなボールに入れ、タマゴ、パルメザン・チーズ、塩・こしょう・ナツメグを加えます。(ナツメグは多めに入れます。)ほうれん草を加え、固めのクリーム状になるまで木のへらでよく混ぜ、4等分にします。

5.ラビオリを詰めていきます。一つずつ作っていくので、乾かないよう使わない生地や材料をラップなどで覆っておきます。4等分にしたパスタ生地を薄く伸ばし、めん台とパスタ生地の表面に小麦粉を少々まぶし、細長くなるよう縦方向に半分に切ります。横長に生地を置き、4で作ったラビオリの中味を生地の下半分にのせていきます。大さじ一杯ほどの量を5センチ間隔でのせていきます。
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6.間隔をあけた場所は、ラビオリを閉じるヘリになります。料理用のハケを使ってその部分の生地を軽く水でぬらします。生地の上半分を下半分にかぶせ、ラビオリを閉じます。

7.中味の入っていない生地だけの部分を軽く指で押さえ、各ラビオリから中味が出ないように生地を閉じていきます。閉じた部分の上に包丁やカッターを通し、好みの形にしながら、各ラビオリを切り離していきます。ラビオリの生地が開いてしまった場合は、水で生地をぬらしてから指で押さえ閉じます。フォークの先で縁を押さえでも、かわいい模様になります。できあがったラビオリは、小麦粉をかるくふった大皿やテンパンに並べ、5からの工程を繰り返します。
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8.ラビオリをすぐに調理しない場合は、ラップをして冷蔵庫に保存したり(数時間だけ保存可)、冷凍庫で長期保存することもできます。冷凍庫で保存する場合は、まずラビオリを重ねずに一つ一つ並べた状態で凍らせてから、まとめて容器に入れます。

9.大なべに沸騰したお湯を用意し、通常のパスタをゆでるように塩を加えます。そこへ大さじ半分のオリーブオイルを入れ、ラビオリ同士がくっつかないようにします。ラビオリを丁寧にお湯に入れていき、約5分後を目安に味見をしながらゆであがり加減を調整します。中味がパスタから出てしまわないよう、ゆですぎに注意します。

10.穴の開いたオタマや網ジャクシでラビオリをなべからあげ、お皿に盛ります。

11.セージの葉とバターをフライパンに入れ、バターが焦げないように気をつけながら葉がパリパリになるまでいためます。

12.ラビオリの上にセージの葉をのせ、パルメザン・チーズをかけていただきます。(セージの香りやバターが苦手な場合は、ミートソースをかけてみましょう。栄養も満点の一皿になります。)
 
 
イタリア語メモ
-     "Natale con i tuoi, Pasqua con chi vuoi." 「クリスマスは家族と、パスクワは友達と祝う」という風習を言い表したイタリア語の慣用句です。定冠詞の男性・複数形と所有形容詞の男性・複数形をあわせると、「~の両親」という意味になります。
-  イタリア語の"salvia"は、ラテン語SALVUS(健康な)という形容詞から生まれました。セージの葉がもつ効用がその名の由来と言われています。

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メニュー提供:SOCIETA` DANTE ALIGHIERI 校





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